グレード別ホンダ・オデッセイの差異について

現在、ホンダ・オデッセイを新車で買うと2017年11月にマイナーチェンジが行われた仕様から選択することになります。
オデッセイはハイブリッドモデルが3グレード、ガソリン仕様モデルが3グレードあります。ハイブリッドモデルの名称は最上級グレードから順番に下記の通りになります。
① HYBRID ABSOLUTE・EX Honda SENSING
② HYBRID ABSOLUTE Honda SENSING
③ HYBRID Honda SENSING

続いてガソリン仕様は下記のとおりです。
④ ABSOLUTE・EX Honda SENSING
⑤ ABSOLUTE Honda SENSING
⑥ G・AERO Honda SENSING

昨今の自動車すべてにおいて共通して言えることですが、グレードの違いによって走行性能や加速性能に大きな差が生まれることは少なくなっています。それでも細かい箇所で差が出ています。ハイブリッド仕様とガソリン仕様では運転席前のメーター類照明色が違っています。ハイブリッド仕様はブルーです。ガソリン仕様の⑥のグレードはホワイトとなっています。④と⑤はレッドになっています。
③と⑥の最上級グレードは、助手席4ウェイパワーシート(スライド/リクライニング)が標準装備となっています。室内空間で分かる違いは2 列目/3 列目シート用独立エアコンアウトレットです。ガソリン仕様とハイブリッド仕様ともに最下級グレード以外にはクロームメッキリングが付属し、高級感を増しています。

オデッセイとエスティマを比較

カタログ値のサイズを比較するとホンダ・オデッセイとトヨタ・エスティマは大差がないことが分かります。

オデッセイ
全長4,840mm × 全幅1,820mm
全高1,685mm ~ 1,715mm
最低地上高 145mm ~ 150mm

エスティマ
全長4,820mm × 全幅1,810mm
全高1,745 mm ~ 1,760mm
最低地上高 160mm ~ 170mm
※サイドアップリフト装着車を除く

全長と全幅はほぼ同じですが、全高の差は大きいです。オデッセイのほうが低く作られています。また最低地上高もオデッセイのほうが低いです。この数字から分かるようにオデッセイは低重心化がなされています。
こうした仕様はコーナリング時の横揺れを軽減してくれます。同乗者は車酔いしにくくなると言えるでしょう。デメリットとして路面の凹凸を拾いやすいため、乗り心地が悪いと感じる人もいます。
またエスティマに比べてオデッセイは最小回転半径が小さいです。オデッセイが5.4mなのに対してエスティマは5.7mです(エスティマ・ハイブリッドは5.9m)。街中で扱いやすいのはオデッセイと言えるでしょう。

オデッセイの新車価格について

(出典:HONDA ODYSSEY)
新車のオデッセイ全国メーカー希望小売化価格(消費税込)を記載していきます。
ハイブリッドモデルの価格は下記のとおりです。
① HYBRID ABSOLUTE・EX Honda SENSING
FF/7人乗り・・・4,150,000円
② HYBRID ABSOLUTE Honda SENSING
FF/7人乗り・・・3,936,400円
FF/8人乗り・・・3,850,000円
③ HYBRID Honda SENSING
FF/7人乗り・・・3,836,400円
FF/8人乗り・・・3,750,000円
続いてガソリン仕様は下記のとおりになります。
④ ABSOLUTE・EX Honda SENSING
FF/7人乗り・・・3,540,000円
4WD/8人乗り・・3,653,600円
⑤ ABSOLUTE Honda SENSING
FF/7人乗り・・・3,326,400円
FF/8人乗り・・・3,240,000円
4WD/8人乗り・・3,440,000円
⑥ G・AERO Honda SENSING
FF/7人乗り・・・3,066,400円
FF/8人乗り・・・2,980,000円
4WD/8人乗り・・3,180,000円

新車で購入する場合は、公式ホームページから見積もりシミュレーションができるようになっています。ディーラーを訪問する前に、自分が欲しいオプションや色を選択しておおよそいくらになるのか調べておきましょう。
またグレードによって運転性能や加速性能、乗り心地は少なからず変わってきます。試乗して、前述した3点に加えてガソリン仕様エンジン搭載車を選ぶかハイブリッドエンジンがいいのかを確認するのがオススメです。

現行オデッセイの特筆すべき特徴

現行オデッセイで評価が高い点はまず外観です。初代から続くスタイリッシュなフォルムは、ミニバンと思わせない出で立ちをしています。このフォルムが好きな人は多い印象です。ハイブリッドモデルに対して言及すれば、静粛性が非常によくエンジンの音やモーター音がほとんど気にならないという意見が多数を占めています。
ガソリン仕様はエンジンが力強くハンドルを握っていて加速性能や操舵性の良さが好評です。マイナーチェンジで変わった車体色のラインナップの中でオススメなのは、プレミアムヴィーナスブッラク・パールです。クリスタルブラック・パールも重厚感があってカッコイイですが、少し威圧感を感じる色です。少し紺色がかったプレミアムヴィーナスブラック・パールが人気のようです。新色のコバルトブルー・パールも爽やかで若々しさを感じる色なので若年層はこちらも候補に入れていただきたいです。

オデッセイの次回フルモデルチェンジはいつ頃か

ホンダ・オデッセイのフルモデルチェンジはトヨタ・エスティマがフルモデルチェンジした後になると予想されます。現在オデッセイのライバルとして最も強力なのがエスティマであることは間違いありません。このエスティマのフルモデルチェンジが2019年~2020年に行われるとの噂なので、この後にオデッセイはフルモデルチェンジを実施すると予測できます。
フルモデルチェンジ後のエスティマの評価やエンジン性能の向上に伴う加速性能を分析したり、乗り心地の評判を確かめたりしてから、オデッセイはフルモデルチェンジを実施するでしょう。そのためオデッセイの次回フルモデルチェンジは速くとも2019年以降となりそうです。

オデッセイ購入者レビュー

2017年11月のマイナーチェンジにより全てのグレードにHonda SENSINGが搭載されるようになりました。ハイブリッド仕様車のみですが、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)機能が非常に便利と感じている人が多いです。ACCとは前走者と適切な車間距離を保ち、運転負荷を軽減してくれる機能です。高速道路走行時や車線幅の広いバイパス走行時に役立っている評価するユーザーが多いようです。
またマイナーチェンジ前は乗り心地が固いという声に対応して、シートを柔らかくすることにより、体へ伝わる衝撃が軽減されるように工夫されたと感じている人もいます。

まとめ

(出典:HONDA ODYSSEY)
自動車の価格は年々上昇傾向にあります。これは単純に物価が上がっているだけではなくHonda SENSINGなどの安全装備機能や運転アシスト機能が付与されたことも要因です。一昔前の自動車に比べるとドライバーの運転負担は確実に軽減されています。その点を評価して、価格の上昇にも納得をして購入しましょう。新車を買うためにエコカー減税を国が実施してくれたり、ディーラーが残価設定型ローンを用意してくれたりするなど補助制度も充実してきました。新車でオデッセイを買うならば、自分の好みと予算に合った1台を購入してください。