新型オデッセイの車両プロフィール

まずは主要諸元表を確認して、ホンダ・オデッセイの車両サイズを確認していきます。全長は4,840mmです。車高が1,685mm~1,715mmになります。

外観の数値も大事ですが、オデッセイで注目したいのはホンダ独自のデザインである
「超低床プラットフォーム」デザインです。
これは空間を広くとるため「天井を上げると同時に床面も下げる」というホンダならではの発想をさらに深化させたものです。フロア下の燃料タンクや排気系を極限まで薄くし、空間の拡大はもちろん、低重心化による運動性能や乗り心地の向上を実現しています。ステップの高さも約30cmにして乗降しやすくしています。

ライバル車トヨタ・エスティマと比較

(出典:エスティマ)
ホンダ・オデッセイの対抗となってくる車種はトヨタ・エスティマです。
全長は4,820mmなのでオデッセイに比べて20mm短くなります。車高は1,745mm~1,760mmです。一番車高が低いグレード同士で比較すると最大60mm違ってきます。
車内空間の高さは主要諸元表からも分かるように、エスティマより車高が低いにもかかわらずオデッセイが高くなっていて、床が低くなるように低床設計されていることが分かります。

オデッセイの運転性能について

自動車を運転する上でまず、確認しておきたいのは最小回転半径です。最小回転半径とはめいっぱいにハンドルを切って、旋回した際に一番外側のタイヤの中心が描く円の軌跡のことです。この円の軌跡の半径を最小回転半径と言います。オデッセイの最小回転半径は5.4mです。先ほど比較したエスティマは5.9mなのでオデッセイのほうが、小回りが利いて運転しやすいと言えます。
またオデッセイには、安心快適な運転が実現できるようにHONDA SENSINGが搭載されています。箇条書きで下記に機能を羅列します。
① 衝突軽減ブレーキ<CMBS>
前走車、対向車、歩行者との衝突回避を支援します。
② 誤発進抑制機能
不注意による急発進を防止し注意を喚起します。
③ 歩行者事故軽減ステアリング
歩行者との衝突回避を支援します。
④ 路外脱抑制機能
車線を検知し、はみ出さないように支援します。
⑤ 車線維持支援システム<LKAS>
車線内を走行できるようにステアリング操作を支援します。
⑥ 先行車発進お知らせ機能
停車時に、先行車が発進したことをお知らせします。
⑦ 標識認識機能
標識の見落とし防止を図り、安全運転を支援します。
⑧ 渋滞時追従機能付(ACC…アダプティブ・クル-ズ・コントロール)
※ハイブリッド車のみ設定
適切な車間距離を保ち、運転負荷を軽減してくれます。

オデッセイはスポーティーかつ安定感ある乗り味と、優れた乗り心地を提供するために両立サスペンション設計が採用されています。フロントは軽量なストラット方式で、リアは走行性能と空間効率を高い次元にするためにトーションビーム式が採られています。
また乗り心地と安定感を両立するために振幅感応型ダンパーが採用されています。未舗装路など、車が受ける振動が小さいときは柔軟に吸収し、コーナリング時などの大きな動きには減衰力を高めるダンパーです。走りのしなやかさと安定感を両立しています。

口コミ

次に、オデッセイを購入した人たちの口コミを調べてみました。
運転のしやすさでは、やはりミニバンとしては小回りが利くと好評です。また駐車時には各部センサーが反応してくれます。自動車の運転が苦手で、特に車庫入れが不安な人でも安心して運転できるという評価も目立ちました。

加速性能については、想像以上にパワフルと感じている人が多いです。エンジンの最大トルク発生域が4,000rpmなので、踏み始めはもたつきを感じるという意見もありました。しかし加速して、ある程度のスピードになるとアクセルレスポンスに不満は感じなくなるので、大きなマイナス要因とはならないでしょう。
4WD仕様限定にはなりますが、REAL TIME AWD<インテリジェント・コントロール・システム>があります。これはセンサーで路面の状況や車両の走行状態を検知し、最適なトルクを後輪に配分してくれます。この機能があれば坂道でも加速不足にはなりません。

乗り心地に関しては若干固めと感じる人も居るようですが、低床設計が活躍してコーナリング時に安定します。そのため車体が大きく揺れずに車酔いしにくいとの声が多いです。

まとめ

(出典:HONDA ODYSSEY)

今回、オデッセイは全長が長くて運転しにくいのかという疑問から、アプローチしていきました。結果としてミニバンとしては小回りも利くし、車両運転性能も高いと評価できます。7・8名乗れるLサイズミニバンとして、総合的に優秀であると言えます。
オデッセイは3列シートデザインのワンボックスバンほど大きくなく、コンパクトカー以上の7・8名乗りの自動車が欲しいと思っている人にはオススメできる1台といえます。