自動車のエンジンには、回転数が存在します。

運転席には、エンジンの回転数を1,000回転単位で計測するメーターが取り付けられています。

また、エンジンの回転数が高い場合は、パワーが出るなどのメリットがありますが、燃料の消費量が多くなるなどのデメリットも存在します。

最近では、エンジンの回転数に関心を持たない人も多いようですが、自動車に関わる以上、重要な情報であることに変わりはありません。

本記事では、エンジンの回転数の意味やメリット及びデメリット、最近のユーザーのエンジンの回転数に対する関心について解説します。

エンジンの回転数とは何か?

最初に、エンジンの回転数の定義について紹介しています。ユーザーがエンジンの回転数を知る方法についても解説し、回転数の解釈をめぐる注意点についても述べます。

回転数とは1分間にエンジンが回転する回数である

エンジンの回転数は、1分間を基準して計測されます。

例えば、3,000回転の場合は、1分間にエンジンが3,000回転していることを意味します。

単位は「rpm」であり、”Revolution per Minute’’の略です。

回転を意味する”Revolution’’は「レブ」という短縮された言葉として自動車用語となっており、エンジン回転数の上限を意味する「レブリミット」、それを超える「オーバーレブ」現象を制御する装置である「レブリミッター」などの派生語があります。

エンジンの回転数を知る方法

自動車の運転席に、エンジンの回転数用の計器が存在します。これをタコメーターと呼びます。

タコメーターでは、エンジンの回転数は1,000rpm単位で表示されます。
(出典:wiki タコメーター)

エンジン回転数の注意点

スピードが上がれば上がるほど、レブも上がるのが基本です。

しかし、レブは必ずしも速度と常に同じ形で比例するわけではありません。

ギア比やタイヤの大きさによって、回転数と速度の組み合わせが変化する場合もあるため、あくまでもメーターに表示されるのは大体の目安ととらえてください。

エンジン回転数が高いときのメリットは?

エンジンの回転数が高いときは、スピードの速さなどにつながるメリットが現れます。その代表例を以下に紹介します。

パワー(馬力)が出る

レブの回数が多ければ多いけど、その自動車の馬力が上がります。

一般的な自動車の馬力は、パワーが最も出るときの回転数で計測されます。

カタログの最高出力がkW (PS) / rpmという単位で表示されるのはそのためです。

また、レースなどの場合、タコメーターの上半分が使われるのがほとんどです。スピードを競うレースでは、最もパワーが出る回転数かそれに近い状態が維持される前提があるからです。

エンジン回転数が高いときのデメリットは?

エンジン回転数が高いときは、デメリットも現れます。高速になるに従い、自動車のスタミナが消費されやすいことに気をつけなければなりません。

ガソリンを消費しやすい

エンジンの回転数が高いと、その分ガソリンを多く消費します。

エンジンの回転中は常にガソリンが供給された状態になるため、高速走行時は当然エンジンが高回転になることから、ガソリンもたくさん減るのです。

エンジンブレーキが激しい

エンジンの回転数が高い状態は、高速走行が前提になるので、そこから決まった速度まで減速すると、落差が大きくなるため、アクセルを緩めることによるエンジンブレーキも激しくなり、負荷がかかります。

ワインディング(カーブが続く道)の場合、足で踏むブレーキではなく、アクセルを踏んだり緩めたりすることでエンジンブレーキを働かせて進むこともあるでしょう。

しかし、エンジン回転数が高い状態でワインディングに入ると、そこを抜けるまでにエンジンブレーキに負荷がかかりやすい状態になります。

ワインディングの距離が長ければ長いほど、相対的にエンジンブレーキの負荷も大きくなります。

手動でもシフトダウンを求められるマニュアル車に多くみられますが、オートマチック車には回転数をコントロールする安全装置もあるため、エンジンブレーキに負荷がかかりにくくなっています。

エンジンの回転数を最近聞かない理由は?

最近は、エンジンの回転数は、自動車マニアでない限り、あまり聞かれなくなっているそうです。

なぜ昨今のユーザーは、エンジンの回転数を気にしなくなったのでしょうか。それは、現代の自動車文明の発展に関係しているようです。

オートマチックやCVT車の普及

最近では、マニュアル車よりも、オートマチック車やCVT車への関心が高いように感じられます。

オートマチック車やCVT車は自動でギアをコントロールすることになるため、マニュアルよりも手動の範囲が広くなく、エンジンに関しても安全装置によりオーバーレブを起こさないようにレブを制御した状態になります。

そのため、ユーザーは基本的にエンジンの回転数を気にする必要がありません。

スピードよりも燃費への関心が高い

スピードが高速になるとエンジンの回転数も高くなりますが、最近のユーザーはそれよりも燃費性能の高さを求める傾向が強いようです。

燃費性能に優れたCVT車は、街乗りなど制限速度がある道を中心とした運転では回転数を低く抑えている場合が多いです。

そのため、ユーザーもスピードにこだわる必要がなく、それよりもガソリンスタンドに寄らず長く使用できるように燃費にこだわるようになったのです。

ハイブリッドはエンジン回転数を気にする必要がない

最近は多くのメーカーからハイブリッド車が生産、販売されるようになりましたが、そのハイブリッド車は、エンジンの回転数を気にする必要がありません。

ハイブリッドは、電気を生み出すモーターが介入するため、基本的にエンジンの回転数がガソリン車よりも必要でなくなるからです。
(出典:HONDA ハイブリット車一覧)

まとめ

エンジンの回転数とは、1分間にどれだけエンジンが回るかを計測し、タコメーターでそれを知ることができます。

回転数が高いほど、パワーが発揮され、高速になりますが、その分燃費の消費量の多さやエンジンブレーキなどの負荷がかかります。

また、最近はエンジンの回転数の関心は薄れているようです。生活環境の変化に加え、オートマチック、CVT、ハイブリッドの普及が要因と考えられます。